宮城・仙台アニメーショングランプリ

過去の審査結果

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宮城・仙台アニメーショングランプリ2012審査結果「自由課題」

自由課題審査結果 企画原案審査結果
グランプリ
ヨナルレ Moment to Moment
作品名:ヨナルレ 
Moment to Moment

ストーリー

これは一篇の夜の詩である。時計の音がカチカチと鳴り響いている。今夜は街の上に月が昇ってないと思ったら、白い大きな球体が現れた。振り返ると、まんまるお目目に、とんがった鼻。すると街の家々は一斉に動きだした。私たちは、空に見える月を追い越すことも置き去りにすることもできない。それはとても遠くにあるから。でも、もしも月が私と同じスピードでついてきているのだとしたら・・・、これはそんな空想から生まれた、短くて長い物語である。

受賞者
中田 彩郁/サキタニ ユウキ

中田 彩郁/サキタニ ユウキ
【中田彩郁】埼玉県出身。アニメーション作家、アニメーター。 2007年、東京造形大学造形学部デザイン学科アニメーション専攻卒業。CMや教育番組などを中心に活動している。『コルネリス』が第12回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査員会推薦作品、東京国際アニメフェア2009公募部門特別賞、He Art2008 長崎水辺の映像祭ゴールドドラゴン賞などを受賞。代表作は他に『おばあちゃんの作業部屋』など。 
【サキタニユウキ】兵庫県出身。アニメーションデザイナー。
1994年 MADHOUSE入社、アニメーションカメラマンとして活動を始める。
1996年 Animation StaffRoom入社後、アニメーションデザイナーへ転向。
2010年よりフリーランスとしてCM制作を中心に活動中。
2011年に創作ユニット「NA+SA Animation」を結成。


受賞者コメント

この作品を作っていたのは2010年から2011年にかけての1年半あまり。改めて映像を作るということの意味を考えさせられました。アニメーション作りから、音響、音楽まで、スタッフの誰ひとり欠けてもこの作品は完成させられなかったと思います。わたしたちの作品を受け入れ、このような素晴らしい賞をくださったこと、そしてより多くの人に観てもらえる機会を与えてくださったことを心より感謝いたします。この受賞を励みに今後も精力的に活動していきたいと思います。ありがとうございました。

審査委員コメント
  • 大変独創性の豊かな作品です。画面作りが美しく技術的にも他の作品よりずば抜けています。 国際的にも評価を受ける作品です。【布川】
  • 夢の中のできごとのようで、どこかリアリティが伴う不思議な映像感は、「アート」でもなく、「アニメ」でもない、新しいジャンルの可能性を感じさせてくれました。【森】
  • 文句なく面白い! 作者のイマジネーション力の高さと表現力の確かさに敬服する。日本を代表し、世界に通じる映像作家に育っていってほしい。【櫻井】
  • グランプリ受賞、おめでとうございます。真夜中の12時になると、月や建物が命を吹き込まれ、夜の街を駆け回る。この作品は何度か再生して鑑賞すると、建物の表情にも工夫されているのがよくわかります。恐らく、作品の意図する所だと思いますが、見る者を飽きさせない工夫と作品の表現力を感じました。この点を高く評価致します。【西浦】

優秀賞 自由課題/一般部門
おちばの森だ
作品名:おちばの森だ

 

ストーリー

おちばの季節。とある森でアナグマとウサギが出会った。二人は力比べの果てにかけっこを始める。そこへ思わぬ森の住人が…。

受賞者
篠原 健太

篠原 健太
1989年 愛媛県生まれ。
2011年 大阪芸術大学附属大阪美術専門学校芸術研究科アニメーションコース修了。


受賞者コメント

この度は素晴らしい賞をありがとうございます。子供たちに少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

審査委員コメント
  • きり絵のアニメーションは大変手間がかかる労作です。ユーモアがあり笑えます。最後はほのぼのとした温かさが伝わる作品に仕上がってます。子供には受けそうです。【布川】
  • 奇妙に立体感のある映像が印象的でした。また、ユニークなストーリーテリングは子供たちにも作者の気持ちが非常によく伝わるのではないでしょうか。【森】
  • 楽しい&カワイイ。たくさんの子供たちに観てもらいたい作品である。でも、もしかしたら大人にこそ観てもらうべき作品なのかもしれない。きっと何かを思いだすはず。アニメーションってすばらしい。【櫻井】
  • 森の木々や落ち葉の細やかな表現、動物キャラクタの愛くるしい表情が印象的な作品でした。またメッセージ性が感じられれば、なお面白い作品に仕上がったかもしれません。今後の展開を楽しみにしております。【西浦】

優秀賞 自由課題/学生部門
玉響の夢
作品名:玉響の夢

 

ストーリー

ある女性が医師に妊娠している事を告げられる。
思ってもみない告知に驚き、悩み、妄想か幻覚かの間で浮遊する。
彼女は夢の中で小さい頃の記憶を泳いだ。
監督=山北 麻由子/音楽=櫻井 美希/サウンドデザイン=滝野 ますみ

受賞者
山北 麻由子

 山北 麻由子
1986年生まれ、愛知県出身。
2006年多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科入学。
手描き、クレイ、ピクシレーションなどのアニメーション制作をする。
2010年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻入学。


受賞者コメント

この度は大変光栄な賞を頂き、誠に有難う御座います。
こういった賞を頂ける事はなかなか無いのでとても嬉しいです。
この作品の主人公は母がモデルです。彼女は子供が出来た時に何を感じていたかというのを想像してみようと思い、自分なりの物語を加えて作品にしました。 
制作に関わってくれた方々と素敵な音楽を作って下さった方々にも感謝したいと思います。やったよー。 
これからもより一層精進したいと思います。何かありましたらどうぞ声をかけて下さい。ありがとうございました。

審査委員コメント
  • こういったテーマに挑戦して作品にしたことは画期的なこと。淡い色彩と白黒の画面が大変美しい。【布川】
  • 客観と主観、そして夢が交錯する映像は、過激ではないものの静かにくらくらしました。不安と喜びが混じりあう感情がうまく表現されています。【森】
  • 深いテーマだが、観ている人にそこから目を離させない映像力を持った作品だ。作者が今後、映像の中にどんなテーマを持ち込むか大いに期待したい。【櫻井】
  • 独特の世界観で、女性の心理描写をしている点が印象的でした。主人公の現実と空想場面がうまくミックスしたことで、主人公の不安な感情を表現していたのではないでしょうか。【西浦】

優秀賞 自由課題/学生部門
EYES
作品名:EYES

 

ストーリー

PCから衛星カメラによって地球から自分の家の真上までをみれる現代。
現代の視点の多様性をコンセプトに制作しました。

受賞者
窪田 祥

窪田 祥
東京造形大学でアニメーションを学び、映像会社で一年間勤務。
現在阿佐ヶ谷美術専門学校研究科に在籍。
3月に卒業予定。


受賞者コメント

このような賞をいただけてとても嬉しいです。この作品は3Dで制作した映像をフレームごとに鉛筆でおこして制作しました。普段はパステルや色鉛筆を使用してアニメーションを制作しています。今年も制作が続けられるよう頑張れる自信になりました。

審査委員コメント
  • シンプルな鉛筆画の手法でテンポよく仕上がってます。長い1カットを多様して構成したのが映像にダイナミックさを加えました。大変独創性の高い作品でした。【布川】
  • CGでよくある表現手法ではあるものの、手でしっかり書き込むとこんなにも印象が異なるのか、とうならされました。面白い着想の作品です。【森】
  • ダイナミズムあふれる映像をまずは観る人に楽しんでもらいたい。アニメーションという映像表現で、作者が次にどんなチャレンジをしていくか楽しみだ。【櫻井】
  • 次々と新しい場面に展開して行くことで、非常にスピード感のある作品に仕上がっていました。「EYES」をキーワードに、人から人への視点移動があり、再び少年の元に戻ってくるというストーリー展開に思わず引き込まれる作品でした。【西浦】作画力、映像表現などプロレベルの作品です。今後の活躍を期待してます。【布川】

優秀賞 自由課題/復興部門
おにしめおたべ
作品名:おにしめおたべ

この作品を見る(YouTubeへリンク)

ストーリー

家族の為にお煮しめを作る母親と、それを横でみている子ども。
登場人物はきぬさや、にんじん、ごぼう、こんにゃくなどの動物たち。親子の会話と、食材の世界が、料理という時間の中で交差する。

受賞者
今林 由佳

今林 由佳
1985年千葉県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科(油画)卒業。
2011年、「おにしめ おたべ」で「富山水辺の映像祭2011」グランプリを受賞。同作品で「取手野外映画祭2011」ショートショートフィルムコンテストで大賞及び取手市長賞、「ASIAGRAPH2011」公募第二部門で優秀作品、2012年、「第11回東京アニメアワードコンペティション」で学生部門/優秀賞を受賞。


受賞者コメント

震災以来、日常がどれほど輝きに満ちたものであるか、痛感しました。
この作品は地震の三日前に完成したものですが、復興に向かう今こそ、多くの方に観ていただきたいと思い、復興部門で応募しました。
今回の受賞はそういった意味でも大変嬉しく、評価くださいました審査員の方々に深く感謝いたします。素晴らしい賞をありがとうございました。

審査委員コメント
  • 大変可愛らしく好感のもてる作品です。おにしめに家族の愛情と命をテーマにした発想は面白い。 絵も音も丁寧に制作されてます。願わくばもっとコミカルさを加えると良かった。【布川】
  • かわいらしいデザインでユニークなキャラクターたちが次から次に登場し、飽きさせません。また、動きや演出もメリハリが効いていて、子供たちが見ていても飽きがこない作品に仕上がっています。【森】
  • 日本という国が持っている、失ってはいけないものが詰まった作品だと思う。この作品は、日本の希望でもあるだろう。【櫻井】
  • 親しみやすい食材キャラクタが独特の動きを見せるのが面白いですね。また非常にユニークな作品の中にも家庭料理のほのぼの感に好感が持てました。【西浦】

特別賞
作品名:遥か彼方

 

ストーリー

幕府軍の若き志士達の夢を乗せた軍艦開陽丸は、幕末から明治維新の動乱期に掛けて最後の決戦の地、北海道を目指していた。そこには、新撰組副長の土方歳三、榎本武揚らもいた。時代という大きなうねりの中で徳川幕府の終焉を向かえ、ともに戦ってきた者たちと共に開陽丸は脆くも北海道江差沖で嵐に遭い沈没してしまうのであるが、それから百年の時を経て眠れる志士達と共に開陽丸は蘇る。~~~楽曲「遥か彼方」のプロモーションビデオ風

受賞者
津田 新一

津田 新一
1953年 宮城県石巻市生まれ 公務員
2000年にデジタルコンテンツのクリエイター発掘のための団体組織dARTS設立。2004年に地域情報をインターネットで動画配信するNPO法人石巻インターネット放送の設立に関わる。


受賞者コメント

何となく気恥しい気持ちですが、賞をありがとうございます。 震災でパソコンもデータも流出する中で、唯一、USBメモリに残っていた作品を応募させていただきました。制作用ソフトの3ds Maxやプラグインも全て流出しましたが、被災地に対する御見舞いということで、メーカーさんから無償提供していただきました。有難いことです。今後は時間があれば、地域に根差したクリエイターを育てていきたいと考えています。

審査委員コメント
  • 震災で作品が消失したのは大変残念です。波の表現や空を飛ぶえい?の動きは大変素晴らしいと思います。【布川】
  • 趣味で製作してきた作品の多くは震災で失われてしまったとのこと。残念ではありますが、くじけることなく作品を作りつづけておられることにエールを送りたいと思います。【森】
  • わたくしごとだが、日本を発信することをテーマに、1年のかなりの日数を海外で過ごしている。そんな日々とオーバーラップさせながら作品を観させてもらった。【櫻井】
  • 帆船をCG動画で細やかに再現されており、帆が風を受けて波間を進む様子が美しく表現されていました。復興に向けて力強く、前向きに進む人々と重ねて考える作品に仕上がっていました。【西浦】
 

協賛

石ノ森漫画館 一般社団法人宮城県情報サービス産業協会(Miyagi Information Service Industry Association) 専門学校日本デザイナー芸術学院仙台校

主催:
宮城・仙台アニメーショングランプリ実行委員会

一般社団法人東北経済連合会 宮城県商工会議所連合会 宮城県商工会連合会 一般社団法人宮城県情報サービス産業協会 一般社団法人宮城県専修学校各種学校連合会 経済産業省東北経済産業局 仙台市 宮城県

共催:東北情報通信懇談会 

後援:経済産業省 総務省東北総合通信局 一般社団法人日本動画協会 NHK仙台放送局 TBC東北放送 KHB東日本放送 ミヤギテレビ 仙台放送 河北新報社 朝日新聞仙台総局 毎日新聞仙台支局 読売新聞東北総局 産経新聞社東北総局 日本経済新聞社仙台支局